空き家・空き地について

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空き家の維持・管理について

空き家日本一の山梨県。空き家を管理せず放置してしまう方が多くいます。空き家を放置するリスクは大きく、現在も問題の一つです。そこで、本コラムでは空き家を自分で管理して現状維持する方法を解説します。空き家は解体することなく、リフォームをすることで、有効活用することもできます。ぜひ、ご覧ください。

空き家を放置しておくリスク

家は適切に管理しないと劣化が進むため、管理方法が大事です。放置していると、倒壊する恐れがあるだけでなく、害虫や害獣などの住処になり、近所の住民に迷惑をかける可能性があります。空き家にしている場合でも、しっかりと管理する必要があります。管理する方法は主に2つです。

①定期的に自分で管理する
②業者に依頼して管理をしてもらう

まずは空き家を自分で管理する方法をご紹介します。


空き家を自分で管理するには

空き家の管理には、自分で行う方法があります。空き家を自分で管理する方法は、最もコストを下げる事ができます。月に1〜2回程度、気軽に行ける距離にある場合は、自主管理する事が可能です。

最初に準備すること

自分で管理を行う場合には、まず以下8つの準備を行います。

1:ライフラインの閉栓

電気、ガス、水道などのライフラインを止める場合は閉栓の手続きを行います。

2:貴重品・荷物の搬出

貴重品や荷物は原則、搬出するようにして下さい。

3:郵便受けの封鎖をする

郵便受けは不要なチラシ等を投函されないように、ガムテープなどで受け口を封鎖するのを忘れずに。

4:郵便の転送をする

郵便局に出向き、転送手続きも忘れないようにしましょう。

5:和室の畳を上げる

和室がある場合には、畳は湿気防止のためにすべてあげておきます。

6:貯湯タンクの水抜きする

給湯器が貯湯タンク式の物であれば、凍結防止のために水はすべて抜いておきます。

7:補助錠の設置する

防犯の観点から、ホームセンターなどで補助錠を購入し、窓などに設置しておくことをおすすめします。

8:台風に備える

台風などがいつ来ても大丈夫なように、庭の鉢植えや、置物、物干し竿、屋上のアンテナ等はすべて撤去しておきましょう。


日常の空き家管理

上記の準備が完了したら、空き家管理の開始です。日常の空き家管理は、主に以下5つのことを行います。ペースとしては、月に1回程度の作業です。

通風

1つ目は通風です。空き家についたら、窓を上げ、部屋の空気をすべて入れ替えるようにしてください。通風・換気を行う目的は、湿気の防止です。湿気はシロアリやカビを発生させる原因となります。通風は、建物価値を維持するために最も重要な管理になります。通風をした後は、窓や扉を必ず施錠して帰るようにしてください。通風と防犯は相反する管理作業のため、締め忘れないようにしましょう。

通水

2つ目は通水です。排水管の下は、水が溜まる構造になっており、そこには封水と呼ばれる水が常時止まる仕組みになっています。封水は排水管の下から、汚臭が逆流することを防ぐ役割があります。封水の水が蒸発してしまうと、空き家に汚臭が立ち込める原因になります。そこでペットボトルに水を入れてきて、水を定期的に流すことで封水を蒸発させないようにします。

ゴミ拾い

3つ目はゴミ拾いです。ゴミ拾いは自分の空き家だけでなく、道路や隣地に空き地からゴミや落ち葉が散乱していないか確認するようにしてください。近隣に迷惑をかけるとクレームを受ける可能性がありますので、注意が必要です。

清掃

4つ目は清掃です。電気を止めていると掃除機が使えません。ほうきや塵取り、ゴミ袋などを空き家に置いておくのが良いでしょう。また、犬や猫、ハトのフンが散乱していないか確認するようにしてください。一旦、マーキングされてしまうと、繰り返しフンの被害を受けますので、フン除け防止グッズなどで対策することをおすすめします。

目視確認

5つ目は目視確認です。瓦や雨どい、タイルなどが剥落していないか、定期的に確認するようにしてください。また、台風や大雨などが発生した場合には、必ず翌日には確認しに行くようにしましょう。


空き家の維持・管理を業者に依頼する際に気を付けるポイント

ここまで自分で維持・管理をすることに触れてきましたが、遠方にお住まいの方はなかなか難しいとお考えではないでしょうか。そういった方には、空き家の維持・管理を業者に依頼するのが一番良い選択肢です。管理会社に委託すれば手間もかかりませんし、適切に管理してもらえるメリットがあります。ひまわり不動産では、山梨県都留市近郊の空き家を管理する会社のご紹介も可能ですのでお気軽に相談ください。