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Cafe tobira 上田 聖子さん・子育てをきっかけにカフェを_つる人図鑑①

みなさんは都留文科大学のすぐ近くにある、青い扉が目印の「tobira」というカフェを知っていますか?

以前に取り上げさせていただきましたが、今回から都留人図鑑ということで、都留で生活していて気になった人に実際インタビューしていき、そのお店や活動、店主ご自身について深堀りしていきたいと思います。

第1回目となる本記事では、Cafe tobiraを運営している上田聖子さんにクローズアップしていきます。

Cafe tobira
都留文科大学前駅から徒歩5分
tobira(@tobiraopen) | Instagram
Tobira | Facebook

はじまりはマルシェから

ー北畑:今日は、お忙しい中、インタビューを受けていただきありがとうございます。カフェのことだけではなく、上田さん自身についてもお聞きできたらと思っています。よろしくお願いします。

上田さん:よろしくお願いします。

ーまずは、どのような経緯でtobiraが始まったのか聞かせてください。

大学生の頃から、漠然と「自分のお店を持ちたい」という夢を持っていたんですよね。
でも、お店を持つことは資金も必要だし、子育て中の自分にはなかなか実現が難しい。
そこで、まずは自宅のプレハブにDIYで厨房を作り、保健所の許可を取って、マルシェでパンやお菓子を販売するスタイルから始めました。
子どもたちも幼かったので、子育てしながら、自宅内で作業できるのは良かったですね。
マルシェは家族でピクニック気分で出店していました。

ーもともと自分のお店を持ちたいっていう思いがあったんですね。

そうですね。食に興味を持ち始めたのは、長女を授かった時からです。
「自分(お腹の子)のためにきちんとした食事をとりたい」という思いが出てきました。
作ることにも興味が出て、安心安全な材料で大好きなお菓子やパンを作り始めました。
毎週いろんなマルシェに出店していたのですが、三年前のコロナ禍の緊急事態宣言でマルシェが全て無くなってしまいました。
その時、このお店で当時カフェをしていた コトヤ のオーナーである深澤さんに声をかけていただき、そのままお店を使わせていただけることになりました。
わたしが大学生の頃、深澤さんはママ友たちと年に数回、自宅ショップを開いていて、そこに遊びに行ったのが出会いです。
カフェオーナーとしてもママとしてもずっと憧れの存在です。

ー素敵な縁ですね。


Cafe tobiraのこだわり

ーtobiraさんのメニューは、野菜を使ったものや酵母パンなどありますが、こだわりや大事にしていることはなんですか?

お店自体、地域や周りの人たちのつながりを大事にしたいという思いがあり、運営しています。もともと始まりが、子育てをしている中で、ママ友や親子で集まったり、カフェに行ける場所が都留にはないなぁ、あったらいいなと思ってつくったのもあり、つながりというのを大事にしています。
また、メニューや販売している商品にも地元の食材や地域の人たちが作っているものを取り入れています。
みなさんがこだわりを持って作ったものを使わせていただくと、わたしも自分の提供しているものに自信を分けてもらえる気がします。

ー自分の料理というより、自分が好きな人や好きな食材だからということが、メニューの自信におすすめ度にもつながっているんですね!

そう、そういうこと!
一押しメニューは、野菜たっぷりランチプレート。季節の旬の野菜を使っています。
その他にも、季節によって変わるパフェは、それ目当てでコンプリートしているお客さんもいます。


自然とつながる都留の良さ

ーこの企画では、それぞれの方が思う都留の良さを聞いてみたいと思っていて…上田さんの思う都留の良さはなんですか?

都留市の良さは、「暮らしを楽しむ」「すぐつながっちゃうところ」。
都留市って大きな観光スポットはないでしょ。でも、一日ともに暮らしてみる、体験してみることが都留の味わい方・楽しみ方だと私は思うんだよね。
都留にこれから住む人には、きっかけやはじめはどこからでもいいんだけど、一度ひとりからつながってみてほしいなって。
一人でもいいからつながることが都留を楽しむための第一歩だと私は思っています。

ー私もそれ感じます。この間、農業体験していたら、紹介するよってどんどん都留の方とつながりました!

あ、最近、「つるのもり」というグループをまわりのつながりとともに始めたんだ。
つながりを新しい形としてつくことで、外から来た人にもわかりやすく都留市のつながりを感じてもらいたいなと思って。


tobiraへの思い

ー最後に、ずっと聞いてみたいと思っていたのですが、tobiraという店の名前にはどんな思いが込められていますか?

子育て中に他のママ友を見ていて、いろんなスキルを持っている人がたくさんいるんだなぁ!と思いました。
スキルをいかして起業したい女性が結構いるけど、家族のこともあり、ハードルが高いんだなぁと感じてて…。
自分も含めて、みんなのtobiraを開けるきっかけになれればいいなと思いを持って、tobiraという名前をつけました。


さいごに

出産や子育てをきっかけに自分のやりたいことを見つめなおして、始まったという経緯を聞き、tobiraに来た時のほっこりしたあたたかさはそこから来ているのだとわかりました。

「なんかね、自然とつながっちゃうんだよね」

その言葉通り、tobiraさんに来るといつもあらたなつながりや発見を得られるような機会があります。

みなさんもtobiraに訪れた際には、野菜プレートをいただき、その雰囲気を味わってみてください。
また、自身の将来でもライフイベントで出産や子育てが大きな転機となるかもしれないなと思いをめぐらすきっかけにもなりました。
ありがとうございました。


この記事を書いた人は…

北畑 希実(きたはた のぞみ)

都留文科大学教養学部地域社会学科(2021年入学)
ゲストハウスゆかり5代目代表
「いつでも誰かの名脇役になる」を人生の目標にしながら、都留市にある学生の運営するゲストハウスの5代目代表を務めている。都留市の好きなところは、町の人との距離の近さと勢い、おいしいご飯屋さん。